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株式会社アストコ > ブログ > 「発達障害」と就職
2017年01月26日

「発達障害」と就職

世間にとっての発達障害の方

ここ最近、発達障害に関してメディアで取り上げられる機会が増え、
インターネットやドラマや映画を含めて、その存在が浸透しつつあります。

映画、『シンプルシモン』『レインマン』等で自閉症スペクトラムを取り上げた映画もあり、
発達障害ってどんな障害なんだろう?と興味を持たれる人も多いかと思います。

今までは公表せずにいた有名人も堂々と公表するようになってきています。

例えばLD(読み書きの能力が知的発達に比べて遅い)を公表している有名人として
米俳優のトム・クルーズさん(先読障害)や映画監督のスティーブン・スピルバーグさん(先読障害)がいます。

ADHD(不注意・多動性・衝動性が強い)の有名人では女優の黒柳徹子さん、
読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんがいます。

「○○障害」といった、特定の疾患や障害の診断を受けるということは、
偏見や差別的な見方も根強く、ショックを受けたり、受容までに時間がかかることもありますが、
著名な方々が‘障害’をひとつの個性として受け止め、
それを強みにして生き生きと活躍されているのをみると今までの
障害=‘社会のやっかいもの’
障害=‘助けてあげなければいけない可哀想な人’
といった見方も近い将来なくなってくるような気がします。

発達障害の方が働くには

一般に障害のある人の就労および職場定着については、
「障害者の雇用の促進等に関する法律」で定められています。

この法律は身体障害者、知的障害者、精神障害者が対象となっていますが、
発達障害は就労支援の対象になってはいるものの、
障害者雇用率には該当せず(精神保健福祉手帳を持っている方は除く)、
助成金の対象にはなりません。

これでは企業側も発達障害者の積極的な採用には至らず、
精神障害者手帳を持っていない発達障害者は障害者枠ではなく、一般枠として就職をしてきました。

しかし、発達障害と診断を受けている人が障害を隠して就職をし、
またそうせざるを得ない状況の下、自己の現状を把握することができずに会社ともうまくいかず、
適切な配慮もなされずに離職をしてしまうという事例は多く、本人の強い努力が必要になっていました。

現在、発達障害の方を取り巻く環境は変化しており、
社会の認知が広がるに従い、制度面も整備されつつあります。

障害者の就職をサポートしてくれる就労移行支援事業所も、
全国に約3000箇所あり、現在も増加しています。
各事業所ごとに特色も違うので、見学に行かれてみるのもよいでしょう。

発達障害の方は、支援があれば自立できる人がほとんどです。
自分の障害を受容し、制度やサービス、支援を利用することで、
自分に合った仕事に就くことへとつながります。

自分の苦手な場面を把握し、対処方法を知ることは、職場で長く働く上で非常に重要です。

企業側が障害者採用をする際にも、苦手な場面や対処方法を理解していることを
重要なポイントとして考え、面接の際に見ています。

また、賛否両論あるとは思いますが、障害者枠と一般枠と併せて就職活動をするのも良いと思います。

どちらにしても自分にあった職場環境や仕事内容を把握して就労をし、就職後も社会の一員として、
世の中全体と自然と結び付き共存できることが一番大切な事ではないでしょうか。

就労移行支援事業所での発達障害をお持ちの方の就職に関する支援についてはこちらの記事に詳しく書いています。

また、就労移行支援事業所で受けられるサポートについてはこちらをご覧ください。