BLOG ブログ
ある「統合失調症」の方のケース*
*実話に基づき、個人が特定できないよう一部内容を書き換えています。
Bさんは根気強く治療を続け、就職を前向きに考えられるようになりました。
しかし、長期間休職していた為、就職に対して大きな不安と困惑があり、なんとか自分で仕事を探そうとはするものの、うまくいかないことがあるととたんに無気力になってしまいます。
また、Bさんの場合は「不眠」とは常に付き合っていかなければなりません。
一度アルバイトを始めてみたことがありましたが、ひどい疲労感があり、仕事にもミスが目立ちます。
人間関係もコミュニケーションがうまく取れず、遅刻や早退する事も多く、結局長続きしませんでした。
統合失調症の方の思考
- 社会で人と同じように生きたい、と強く考えている。
- なるべく仕事をして、普通に生活を送りたい。
- できれば病気のことは人に知られずに、「サポート」を受けたい。
就職の困難さを解消するためのアドバイス
統合失調症から「社会復帰」するためには、医療からの治療だけではなく、本人の前向きな気持ちが必要になってきます(最初はなくても大丈夫です)。
統合失調症の方が病気になる原因は分かってきてはいますが、まだまだ不明なことが多いのです。
しかしながら、統合失調症の人が病気と共に暮らしていく制度とサポートは整備されつつあります。
病気を抱えながら生きていくには困難さもありますが、それを補う訓練ができます。 また、訓練がしっかりとできていれば、社会参加することができます。
統合失調症の方へのサポート例
- 発病前に学んだことは訓練次第でかなりのレベルまで向上できるので、統合失調症の方は前職に復帰する方が多くいらっしゃいます。
前と同じ環境というのが適合しやすいようです。 - 訓練を通して、脳の機能が序所に回復してくるので、一つの就職がうまくいかなかったとしても、気持ちの切り替えがスムーズにできるようになってきます。あまり心配しなくても、時間をかけずに次の就職先を探すことができます。
『どうせダメなんだ…』→『もっといい会社がある!』と、うまくいかないことがあってもすぐに起き上がれるバイタリティが身に付いてきます。 - 就労移行支援事業所に通うことで、まず生活のリズムを整えることができるようになります。
小さな積み重ねから不安を解消し、自信へとつなげていくことができます。 - 就労移行支援へ通い、作業訓練や模擬実習をすることは、職場復帰に向けて自信をつけることにつながります。さまざまな人との関わりを通して、円滑なコミュニケーションをする練習もできます。
統合失調症の方のために、ブライトができること
障がい者の就職をサポートする就労移行支援事業所、就職サポートセンター『ブライト』は統合失調症の方をしっかりサポートします。
SSTプログラム(グループワーク) 『メイクライフ』
病気と付き合いながら仕事をしていく姿勢を身につけ、就職に必要な知識やスキルの獲得を目指します。
ご自身の適正を把握し、現状のスキルを認識することで、「課題」と「できること」を知ることができます。
職種別ワークショップ『働くとは?』
「働くってどういう事なんだろう?」と、改めて考えることで、就職に向けての第一歩を踏み出せるようにします。働く理由や目的、意味って?一人で考えてしまいがちな問いに対して、さまざまな人の意見を聞き、視野を広げていきます。
どこまでできているかわかるレーダーチャート
ブライトでは、一人ひとりにカルテをご用意しています。
どのプログラムに参加したのか、ご自身の課題は何かを把握できるため、就職活動の全体像を確認したうえで、それぞれの段階ごとに、実際にどのような取り組みを行う必要があるのかを知ることができます。
安心の個別サポート
病気というナイーブな課題を抱えた皆様に安心して通っていただけるように、ブライトではプライバシーにも配慮します。チューター制で個別に対応するので、伝えにくいことでも安心して担当者にご相談いただけます。
また、関係機関や医療機関との連携を強め、環境面からもサポートします。