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障害者雇用をする企業の担当者が困る場面とその対策
発達障害は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害です。発達障害がある人は、コミュニケーションや対人関係が苦手な方が多いです。また、その行動や態度は「自分勝手」とか「変わった人」「困った人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。これは親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害によるものです。ここでは、発達障害の方が職場で苦手とする部分を本人と周囲の人たちがどう補っていくか、事例を挙げて紹介していきます。
※政府広報オンラインHP「発達障害ってなんだろう」より一部抜粋
~勤務中~ 気が散って集中できない
上司Aさんは、勤務中に部下で発達障害のあるBさんの様子を見ていると、よそ見をしてボーっとしてしまっているところをよく見かけます。その都度注意をしているのですが、改善する様子が見られません。Aさんはどうしたら良いのか困ってしまっています。
それぞれの思い
上司Aさんの思い・・・集中して業務をするように何回も注意しているけれども、改善されないので困るなぁ。反省しているのかどうかも疑問に感じるし、やる気があるようにも見えない。
Bさんの様子をみていると、仕事をしている時間よりも、していない時間の方が長いようにすら感じる。何とかならないだろうか?
Bさんの思い・・・自分でも気にはしているのだけれど、まわりの人の動きが目に入ってしまうと、どうしてもそちらが気になって手が止まってしまう。
Aさんからの業務指示を受けているときも、途中で気になることがあると意識がそちらに向いてしまい、指示の内容が分からなくなってしまう事があり、自分がいやになってしまう。
それぞれの立場からのアプローチ
上司Aさんから見た解決方法・・・Bさんの「集中できない(不注意)」状態に合わせて、短時間で終了する業務を行ってもらい、常にフレッシュな状態で業務に取り掛かれるように調整してみてはどうでしょうか?
また、Bさんが仕事をするスペースをパーテーションで仕切ったり、ヘッドホンを使用することにより、物理的に外からの刺激を少なくするようにすることも効果的です。
Bさんから見た対応方法・・・集中力が続かないのであれば、メモを取るなどして今行っている業務を忘れないようにしてから、ストレッチをしたり、席を立ったりして、気分転換を行いましょう。また、業務を一つ一つ短く区切って、着実に業務を終わらせていく事も効果的になります。
会社からの配慮方法・・・上記で述べましたように、パーテーション等で仕切るなど物理的に外部からの刺激を少なくして集中しやすい環境を整えることが有効です。また、デスクやオフィス内を整理整頓することにより、気をそらす要因を減らすことが出来ます。