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環境の変化と、就職への一つのステップ
暖かい春になりました。この時期は進学、就職の時期というイメージが日本では強いと思います。
発達障害をお持ちの方々と接していると、この時期が苦手な方々と出会うことが多いです。これは進級や進学でクラス替えや通う学校が変わるなどの環境の変化が起きる時期というイメージが強く根付いているからと想像できます。
話は変わりますが、小学校、中学校、高等学校は落ち着いて毎日通えていたが、大学に入ると急に学校に通えなくなるという発達障害の方が多くみられます。
これは、小中高の学校では過ごし方、時間割などがほぼ学校で決まっている=スケジュールがわかりやすく、やることの見通しがつけやすいですが、大学では、自分で受講する講義を決めたり、場合によっては午後からの通学など、スケジュールが流動的で大きな変化があることが原因の一つであるかと思います。現在多くの大学ではこういった部分にフォーカスをして、発達障害の方でも通いやすいようなアドバイスをしてくださる学校も増えてきていると聞きます。
さて、社会人になるとどうでしょうか?就職活動をするためには、自分の意志が必要になります。この会社に就職したい、こんな仕事をしてみたい、パソコンが得意などといった部分から就職活動を始めていくと思います。その後、試験や面接を受けて合格すれば社会人になるというステップかと思います。
先ほどの高校から大学以上に、このステップには見通しのききにくいパートがたくさんあります。そのため、不安感や何をして良いかわからないという部分から就職の意欲をなくすことがある方もいるかと思います。
就労移行支援事業所は、そういった社会に出るための中間地点ととらえていただければと思います。生活のリズムを整えて、社会人としてのマナー、知識を付けることができます。また、ご自分の得意、不得意な部分を整理して希望する仕事選びのサポートを行います。試験や面接の対策、就職をした後のアフターフォローも受けることが可能です。
就職するための一つの方法として、就労移行支援事業を考えるのもありではないかと思います。