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株式会社アストコ > ブログ > 就労移行支援事業所における、Aさん(統合失調症)への履歴書作成サポートの事例
2017年04月04日

就労移行支援事業所における、Aさん(統合失調症)への履歴書作成サポートの事例

障害者求人へ応募する場合の、履歴書作成サポート

Aさん(37歳男性)は、過去に数社ほどクローズ就労されていた方です。
半年間程の入院生活の後、心身の安定とともに就労意欲も沸いてきたタイミングで、就労移行支援事業所の利用を開始されました。企業実習を経てご自身の職業適性を見定め、いよいよ本格的な障害者求人(オープン求人)による就職活動がスタートするタイミングになったある日、Aさんから質問を頂きました。

「これから履歴書を書くのだけれど、自分の障害(統合失調症)について企業(の人事担当者)はどう思っているのでしょうか?」と。

ここで、ある統計データをご紹介します。厚生労働省発表(※)による、障害別平均勤続年数のデータによりますと、身体障害者―10年、知的障害者―7年9ヶ月、精神障害者4年3ヶ月となっております。

みなさんはこの統計データを見て、Aさん(統合失調症)は企業に対して一体どのような内容を履歴書に記載する必要があると考えますか?

 

【障害別平均勤続年数から見えてくるものとは?】

この統計データにも示されている通り、精神障害の方に対しては“長く勤続することが難しい”という印象をもっている企業が少なくありません。ゆえに、精神障害の方は“生活リズム・勤怠安定ができている”ということを履歴書上で企業(面接官)にPRすることが大切と考えられます。もちろん、実際に生活リズム・勤怠安定ができていることが大前提となります。

では、生活リズム・勤怠安定が図られているのをどうやって証明できるでしょうか?ここがポイントとなってきます。結論から申し上げますと『就労を想定し、日々どこかに通い、第三者からの客観的な評価及び証拠を得ること』が重要となります。仮に日々在宅生活で生活リズム・勤怠安定が図られていたとしても、本人若しくはご家族の方からの主観的主張のみでは、企業(面接官)へのPRとしては、十分とは言えません。また、職場適応という観点から、日々在宅生活ということでは実際の就労場面との類似性が低いことも、企業(面接官)からすると説得力が弱いと感じられてしまいます。

Aさんの場合、就労移行支援事業所での直近3ヶ月間の通所率は100%(週5日通所)でしたので、もれなく、この事実を履歴書に盛り込みました。Aさんは、見事に書類選考を通過することができました。

このような事例からも、自宅から通える身の周りの有効な社会資源を活用しながら、就職活動を進めていくことが大切と考えます。

ブライトでは、日々の利用者の方の通所状況を丁寧に記録させていただき、必要に応じて、定量的且つ客観性のある情報として、通所率並びに通所状況等を記した書類を履歴書とともに添付させていただく支援・サービスも行っております。就労移行支援事業所の活用方法の一つとして、是非ご検討ください。

 

※平成25年度「障害者雇用実態調査」より