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今回は、紳士服専門店で販売員として勤務していた経験のある就労支援スタッフより、リクルートスーツの選び方について解説させていただきたいと思います。
障害のある方・ない方に関わらず、これから就職活動を始める方のご参考になればと思います。
目次
Q.ネクタイは何色がいい?
Q.いろんな柄があるけど、どれを選べばいい?
Q.おすすめの色と柄の組み合わせは?
最後に
Q.ネクタイは何色がいい?
A.「誠実」の青(紺)or「情熱」赤(ボルドー)がおすすめ!
大統領選に見るネクタイの色
昨年アメリカで大統領選挙が行われたことは、皆さんよく覚えていると思いますが、男性の候補者のほとんどが、紺の無地のスーツに青もしくは赤のネクタイをしていたことをご存知でしょうか?
アメリカの大統領候補になる政治家は、専任のカラーリストを雇い、「色のイメージによるメディア戦略」を行っているそうです。
つまり、大統領のネクタイの色を見ると、話の内容を聞かなくても、その時に、どういったメッセージを国民や大衆に発信しているか分かるようになります。
前大統領のオバマ氏も、基本的に青色や水色のネクタイを好んで(※水色はアメリカ民主党のイメージカラー)着用していましたが、テロ対策時には赤色ネクタイで「共に戦おう!」と強いメッセージを伝えたように、上手に使い分けていました。
青の持つ意味は「誠実・さわやか」、赤の持つ意味は「情熱・リーダーシップ」
面接の時に着用するネクタイですが、自分自身のアピールポイントに合わせて選ぶと良いでしょう。
そのため、まずは自分のアピールポイントを理解する必要があります。
例えば、アピールポイントが「論理的」や「勤勉」である場合は、青系のネクタイを、「リーダーシップ」や「やる気」である場合は、赤系のネクタイを着用すると、アピールポイントを視覚的イメージでも伝えることが出来ると思います。
ただ、赤色は攻撃的な印象を与えることがありますので、赤の中でも落ち着いたえんじ(ボルドー)色を選択すると良いでしょう。
Q.いろんな柄があるけど、どれを選べばいい?
A.無地or小紋柄がおすすめです!
代表的な柄とそれぞれの特徴
代表的なネクタイの柄には、無地・ストライプ/レジメンタル・小紋/ドット・チェックがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
「無地」
スーツやワイシャツに合わせやすく、幅広く使える万能性が特徴ですが、反面、無個性になりやすく注意が必要です。
「ストライプ/レジメンタル」
フレッシュで知的な印象で、就活中の学生が着用しているのを見かける方も多いと思います。ただ、「レジメンタル(regimantal)」は、日本語に訳すと「連帯旗縞」となり、「特定のグループに所属している」ことを示しています。例えば海外の大学や軍隊では、所属毎に着用するネクタイのレジメンタルデザインが決まっていたりします。そのため、外資系の企業等を面接される方は、着用を避けた方が良いでしょう。
「小紋/ドット」
誠実でさわやかな印象。年間を通して使いやすいのが特徴です。「無地」と同じように幅広く使用でき、就職後も使用しやすい点が特徴です。小紋柄の中には派手な外国の紋章柄もありますが、こちらは着用を避けた方が良いでしょう。
「チェック」
カジュアルで親しみやすい印象。ビジネスでは使われている色数が少ないものを選びましょう。面接ではカジュアルになりすぎるので、基本的には着用は避けます。
Q.おすすめの色と柄の組み合わせは?
A.紺色の無地+えんじ色の小紋柄をおすすめします!
私が販売員として勤務していた時、これから就活する方には、紺色の無地とえんじ色の小紋柄の2本を購入することをおすすめしていました。
例えば、一次面接で「業務遂行能力」をアピールするために青系のネクタイを、二次面接で役員に「やる気」をアピールするために、赤系のネクタイを着用するなど、二本違うタイプのネクタイがあれば、状況に合わせて着用できるからです。
一般的には「青系のレジメンタルタイ」をすすめる販売員さんが多いと思うのですが、面接の時に自分自身が意図しないメッセージを採用担当者に与えてしまう可能性があるので、リスク回避の為にレジメンタルタイはおすすめしません。
また、レジメンタルと違い、上記の二本は就職後にも着回しがしやすく、長く着用できることもおすすめの理由です。
最後に
5月のこの時期に電車に乗ると、紺の無地のスーツに、レギュラーカラーで白いブロードのワイシャツ、紺地のレジメンタルタイ(斜めのストライプ)をした、新入社員や就活生を良く見かけますね。
リクルートスーツスタイルの中で、唯一個性を出しやすいのがネクタイです。
今の自分のアピールしたいポイントをさりげなく補完するアイテムとして、うまく活用しましょう。