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障害のある方の中には、生活リズムが不規則な方や、昼夜逆転した生活をしている方もいると思います。
そういった生活リズムが安定しない方が就職した場合にも、安定して毎日同じ時間に出社し、決められた時間内は集中して勤務することが一般的に求められますが、最初のうちは遅刻しないで出社するだけでも難しいかもしれません。
ここでは、毎日出社することに不安のある障害者の方へ、勤怠を安定させるためにやるべきことをご紹介します。
目次
- 採用担当者が“勤怠の安定”を求める理由
- 勤怠の安定のために必要なこと
- 自分でリズムを整える自信がない方は
- それでも体調が悪くなったときは
1.採用担当者が“勤怠の安定”を求める理由
就職する際に企業から求められることの一つに、『勤怠の安定』があります。
つまり、毎日決められた時間に出社し、決められた時間勤務する必要があるということです。
企業の採用担当者は、あなたのパソコンスキルや作業スキル、これまでの業務経験等も見ていますが、何よりも勤怠が安定している方を優先して採用したいと考える傾向にあります。
というのも、一般的に仕事には納期が決まっているものが多いため、「寝坊が多く、いつも遅刻をしてしまう」「体調不良で欠勤することが多い」といった、「いつ勤務できるかどうかわからない」方は任された仕事の納期を守れない可能性があり、安心して仕事を依頼することが難しいからです。
その為、就職するためには、決まっている日にち・時間に会社へ通えるよう、勤怠を安定させることが大切になります。
2.勤怠の安定のために必要なこと
では、勤怠を安定させるために、どのようなことを行うと良いでしょうか。
勤怠を安定させるためには、生活のリズムの安定、適度な運動、食事管理、服薬管理などが必要です。
生活リズムの安定のためには、毎日同じ時間に寝て起きることが基本です。
自分の体調が1番良くなる睡眠時間を見つけて、その睡眠時間がしっかり確保できるように就寝時間・起床時間を決めましょう。
また、質の良い睡眠がとれるよう、例えば寝る時間の2時間以上は何も食べないようにしたり、寝る前に携帯画面を見ないようにする等、工夫してみると良いでしょう。
適度な運動も、良質の睡眠やストレス解消に有効です。
ちょっと散歩をしたりストレッチをするだけでも、体中に酸素が行きわたるので、1日5分から始めてみると良いでしょう。
食べたものが体を作るので、もちろん食事管理も重要です。
体に必要な栄養素がしっかり摂れるよう、少し工夫してみましょう。
また、食べ過ぎは内臓に負担がかかり、体調を万全に保ちにくくなりますし、内臓に血流が回るため集中力も思考力も落ちてしまいます。腹八分を心がけることをお勧めします。
服薬している方は、服薬管理も見過ごせません。
自分の判断で薬を飲まなかったり、増やしてしまったりするのは非常に危険です。
信頼できる医師に相談するようにしましょう。
いろいろ工夫できることがありそうですね。
勤怠安定のために、日ごろからどのような取り組みができるか考え、日々できることから実践していきましょう。
3.自分でリズムを整える自信がない方は
生活リズムを一定に保ち、毎日決められた時間に出社したり勤務時間に集中して働くことに自信がない方は、就労移行支援事業所や他の支援機関を利用して、専門スタッフの支援を受けながら、無理のない体調管理から始めてみるのが良いでしょう。
就労移行支援事業所へしっかり通えているのであれば、それは就職後もしっかり通えるということなので、就職活動の際には企業へのアピールにもなります。
就労移行支援事業所ブライトは、発達障害の他、様々な障害のある方が利用しています。
体調の安定や、勤怠の安定についてのカリキュラムもありますし、個別の相談も随時行っています。
体調や勤怠の安定のために何に気を付ければいいのか、人それぞれ異なると思いますが、自分で客観的に判断するのが難しいと感じる方は、専門スタッフと一緒に考えてみましょう。
1人では考えつかなかったポイントに目を向けるきっかけになるかもしれません。
専門スタッフと一緒に様々な方法を試しながら、自分なりの体調・勤怠の安定方法を見つけましょう。
4.それでも体調が悪くなったときは
体調が悪くなり業務に支障が出そうなときは、すぐに上司や先輩に相談しましょう。
「毎日出勤することは重要だから、体調が悪くても無理にでも出社しなければ…」
と無理矢理出社しても、体調が悪くて業務に手がつけられなかったり、更に体調を崩して何日もお休みしてしまうことになってしまえば、職場には更に迷惑がかかってしまいます。
それによって、上司や同僚のあなたに対しての信頼を損なうことにも繋がりかねません。
まずはできる範囲の中から少しずつ、着実に取り組んでいきましょう。