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心の不調は食に現れる
人には人の数だけストレス反応があります。
どの場面でストレスを感じるかは人により様々ですが、その表出の仕方もまた様々です。
『ストレスは健康に悪い』というのは一般的によく言われることですが、ここではストレスが体に及ぼす影響として「食欲」に関することに限定してお話をさせていただきます。
精神障害のある方が健康管理・メンタルヘルスの管理について考えるきっかけになればと思います。
人はストレスを感じると胃腸の働きが悪くなります。
というのも、体はストレスに対応する為に脳(思考)を働かせ、興奮させます。
心臓を活発に動かし血流をスムーズにします。
体温を上昇させて、発汗を促します。
このように体の動きが活発になるので、筋肉を自然と多く使用します。
そうなると、当然のことながら消化器官の働きは後回しにされます。
そのため、ストレスを感じると食欲がなくなったり、消化不良を感じたり、喉が渇いたりするのは、自然の事なのです。
心と食欲の関係
毎食食事をおいしく食べていますか?
体調を維持するために体が必要な栄養を取る、食べる事は、人間にとってとても大切なことです。
しかし様々な理由から、食べることが怖くなってしまう。
食べ始めると止まらなくなってしまう。
食べ吐きがやめられなくなってしまう。
あるいは、もっと食べなきゃいけないよ、食べなければいいんじゃない、どうして吐いてしまうの?等と周囲からの何気ない言葉に心や揺らいでしまい、傷つく。
そうするとますます食べ過ぎてしまう、また食べられなくなってしまう、食べ過ぎや食べ吐きがやめられなくなる。
このように、食とストレスの間には密接な関係があります。
極端な食事方法でストレスに対処しないようにする為には、どのようにストレスと関わっていけばよいのでしょうか?
食欲を満たすことは生物としての基本的欲求を満たすことにつながり、おいしいものをお腹いっぱい食べると幸福を感じるものですが、“気晴らし”として食欲を利用するとやけ食いなどにつながっていきます。
女性と食事
摂食障害、過食嘔吐等は女性に多くみられます。
現代日本の価値観では女性がやせているということが称賛につながりやすく、それが自分にとって価値があることだという自己評価の上昇につながります。
深く考えずに行ったダイエットや痩せたことに対する賞賛、周囲に対するライバル意識等から、食事の量や食材へのこだわりが強くなってきます。
いつのまにか痩せていないと自信がもてなくなってしまったり、痩せていればいるだけで良いのだという思い込みが強くなり、他者が入り込めない、終わりのない行動の連鎖へとつながってしまいます。
どのようなサポートが望ましい?
摂食障害の方は、真面目に考えれば考える人ほど焦ってしまって、どうすればよいのかと落ち込んでしまいます。
一人で頑張り続けることで、自覚のないまま体も心も疲れ切ってしまい、心身共に重症化してしまうこともあります。
身体治療が優先されると判断された場合には、医療機関で体の調子を整え、負担がかからない量から栄養摂取を開始します。
精神科治療・栄養療法と共に内科、栄養士、看護師、薬剤師、心理療法士がチームとなり、多方面、他職種のチームで支援を行っていきます。
就労移行支援事業所ブライトでは、就労移行のカリキュラムとして食事管理も含む”生活管理”にもフォーカスを当てています。
専門スタッフと一緒に良い生活習慣を身に着け、就職を目指しませんか?
お電話やメールでのご相談、お待ちしています。