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はじめに
日常生活でストレスを多く感じる方も多いと思います。
特に、日本の社会では「周りの人と同じことが正しい」と捉えられる傾向にあり、少しでも行動がずれてしまうと注意を受けてしまうこともあります。
そのような環境の中で、障害がある方の中には不安を過度に感じてしまう方も少なくありません。
日常生活の中で不安を感じる方には、不安を解消するルーティーン行動の獲得をお勧めしています。
不安を解消するルーティーン行動とは
不安を解消するルーティーン行動、と書くと難しそうに感じますが、実はシンプルです。
というのも、この行動は、普段自分が行っていて“落ち着く”と感じる行動のことを指すからです。
人前で話すときに『人』という字を手に書いて飲み込むと緊張が解れる、という方法をアドバイスされることがあります。
また、野球のネクストバッターサークルで、選手がいつも通りの素振りを何回か行う”ゲン担ぎ”の行動を見かけたことがある方もいるでしょう。
これらの行動は、不安を解消し落ち着くための行動の一つだと思います。
おそらく私たちも一つか二つは持っていると思います。
不安を感じる度にこのような自分を落ち着ける行動の実施をルーティン化することで、不安が解消しやすくなるのです。
おすすめの行動は
おすすめの行動は、その場で簡単にできて、その場にある道具を使う方法です。
例えば、試験会場では鉛筆をきれいに並べてみたり、消しゴムをきれいな状態(黒い部分がない状態)にしておくなど。
面接前であれば、伸びをしてみる、目をつむりリラックスしてみる、などです。
何気ない行動ですが、この行動と“落ち着く”をリンクする作業を事前に行う必要があるので、準備が必要です。
その中で何も必要なく、どこでもできる方法として呼吸法を私個人として推奨しています。
落ち着くための呼吸法とは?
丹田呼吸と言って、以前はやったロングブレス呼吸法です。
おへその少し下を意識して大きく息を吸い込み少し止めて吐き出します。
腹式呼吸とも言います。
赤ちゃんは腹式呼吸が自然とできると言われており、我々誰もが赤ちゃんのときにしていた呼吸法ですので、少し練習して修得さえすれば、自然にできるのが特徴です。
また、新陳代謝の活性化などにも効果がありますが、今回は美容効果ではなく、不安解消のためですので、そこまで意識して行う必要はありません。
練習の仕方として、起床時、仕事前などの生活の節目に、区切りとして丹田呼吸を行います。
また、特にうれしいことや良かったことがあった後に丹田呼吸を行うと、呼吸法に良いイメージが付きやすいです。
これを繰り返し、繰り返し行います。
そのうち、自然と切り替えのイメージが身につき、いつもと違う場面で特に不安を感じてしまったときも、不安を一時的に忘れることができるようになります。
最後に
今回は呼吸法でしたが、その他の自分に合った方法でも大丈夫です。
ぜひ自分に合った方法を身に付けて、不安の解消法の一つとしてください。
就労移行支援事業所ブライトでは、このような不安が強い場合の対処法なども個別に相談できます。
ぜひ、就職を考えている皆様はご活用ください。